【SDGsで印刷物を作ろう!】脱プラ印刷とは?

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さて、SDGsを通じた社会課題解決に興味を持たれている方を対象に、印刷で出来るSDGsへの貢献を紹介していくシリーズ、第3回は「脱プラ印刷」です。

 

近年、プラスチックごみの問題が深刻化しています。テレビでもその問題を訴えるニュースを取り上げることが多くなりました。

 

世界全体の危機感が増しています。今回はプラスチックごみ問題に焦点を当てて、「脱プラ」のために印刷ができることを紹介していきます。

 

 

SDGsとの関わり

「脱プラ印刷」は、PP加工という印刷加工技術に代わる新しい技術です。

 

このPP加工は将来的に枯渇すると言われている"石油"由来のプラスチックを使用しています。脱プラ印刷は、PP加工の欠点であるプラスチックの使用をしないことで、「持続可能性」の低さを乗り越えた新しい印刷技術です。

(PP加工は次の項目で説明)

 

「脱プラ印刷」は、SDGsの目標で言うと

9「産業と技術革新の基盤をつくろう」、11「住み続けられるまちづくりを」に沿った技術と言えるでしょう。

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SDGsと「脱プラ印刷」の関係を、ピンポイントで表すターゲットは次が挙げられます。

 

【ターゲット9.4】

2030 年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導 入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。

 

【ターゲット11.3】

2030 年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。

 

引用:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

http://www.ungcjn.org/index.html

 

9.4の場合は「資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術」に、11.3の場合は「持続可能な都市化を促進」する方法に「脱プラ印刷」があてはまります。いずれも目指す方向に、持続可能性の向上・強化があります。

 

脱プラ印刷の特長

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上にも書きましたが、

「脱プラ印刷」をオススメする理由、それは石油由来のPP加工の代わりになるから。

 

PP加工とは、印刷用紙の表面に行うコーティングのこと。

服屋さんのショッパーとか、お菓子のパッケージとか、日常のありとあらゆるところで目にすることができます。

PP加工のいいところは、紙の表面にツヤツヤした質感やマットな質感を与えて見た目に美しくできること、表面に傷がつきにくくなるということです。

 

しかし、PP加工に使うPP(ポリプロピレン)は、石油から作られるプラスチックの一種。SDGs的な目線で見ると、埋蔵量が有限の石油を使うPP加工の使用はイマイチ推奨できません。

 

そこで生まれた脱プラ印刷は、PP加工と同等の強度と見た目を印刷物に持たせつつ、石油の使用という環境への負荷を減らすことができます。

 

環境に優しくて見た目もキレイな印刷なのね!

 

脱プラ印刷に関する時代の流れ

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また、脱プラ印刷をSDGs的に推進する理由は、PP加工の代替になるというだけではありません。

脱プラ印刷が、世界的に問題視されている「海洋プラスチック問題」という時流に沿った印刷方法だからです。

 

今、世界的に「プラスチックの生産を減らそう!」という姿勢が強くなってきています。

プラスチックが、きちんと処理されずに自然環境に流出した結果、河川を通して海に流れ込むのが海洋プラスチック問題です。

 

プラスチックは身近なモノでは食品包装や食品トレイ、ストローなどあらゆるところで使われ、目にしない日はありません。上でも述べた通り、紙の表面加工にも使われることもあります。

 

海中で魚や海鳥、アザラシなど哺乳類が誤ってプラスチックを食べてしまったり、レジ袋が体に絡んで身動きが出来なくなったり…

適切に処理されなかったプラスチックが生き物に被害を与えた出来事は枚挙にいとまがありません。

世界経済フォーラムの報告書(2016年)によると、2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量が魚の量を超過するとも予測されているんです(重量ベース)。

 

海洋プラスチックを生み出しているのは誰?

海洋プラスチック問題の原因の一端は、日本にもあるのではないか?そう懸念する声もあります。

 

基本的に、海洋プラスチックは主に急激な経済発展をしている途上国においてプラスチックごみが適切に処理されていないことが原因で、日本の海洋へのプラスチックごみの流出は少ないとされています。

(日本ではゴミが適切に回収され、焼却率が高く、ゴミを放置することは稀なため)

 

あれ? 日本だけを見れば、一見問題ないような...。一体何が問題なの?

 

実は、日本は処理体制が整っていない途上国に廃プラスチックをリサイクル用資材として輸出しています。日本で生産したプラスチックが、まわりまわって海に流出しているかもしれない。

そこで、プラスチックの輸出自体を見直すべきではないか、そう問いかける声があるのです。

 

「脱プラ印刷」は、海に流出するプラスチックの直接的に削減にはなりません。

(あくまでPP加工に代わる技術なので)

しかし海洋プラスチック問題を前にして、

「出来るところからプラスチックの使用を減らそう!」という社会に対するメッセージの発信になります。

 

まとめ

少し長くなったので、脱プラ印刷をまとめます。

 

  • PP加工の代替となり、限りある石油燃料に依存しない持続可能な社会づくりを支える技術
  • SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」、11「住み続けられるまちづくりを」に対応する
  • 「海洋プラスチック問題」という世界的な社会の動きに沿った技術

 

今、アインズでは化粧品メーカーなどへ、PP加工から「脱プラ印刷」への切り替えをおすすめしています。少しずつですが、脱プラ印刷への共感を得られるよう、今後も頑張っていきます!

 

次回以降もSDGsに貢献できるアインズの印刷方法、それ以外のサービスを紹介していきます。

 

引き続きよろしくお願いします~!

 

 

脱プラ印刷のサンプルについて

お問い合わせフォームから連絡いただけますと、脱プラ印刷のサンプルを差し上げています!お気軽にどうぞ~。

 

アインズの公式ホームページはこちら

https://www.shiga-web.or.jp/eins/

 

参考ページ

www.wwf.or.jp