こんにちは。
今日はSDGsにまつわる新商品開発で、
うまく作ることができなかったプロダクトを紹介します。
紙でできたショッピングバッグです!
思いついたキッカケ
おととしの夏。
大阪のタピオカ屋でドリンクを受け取った際に、店員さんから四角形の布を渡されました。
なにこれ? と思って触ってみると、不織布の全面に切れ込みが入っています。
中心にタピオカドリンクを置いて持ち上げると、網のような袋になる仕組みでした。
こちらの商品画像のようなイメージです👇
1枚の布から立体的な袋になるって面白い!
これを何らかのアイデアに活かすことができないかと、
記憶の片隅にその袋のことが残っていました。
新商品開発
アインズの社員は、脱プラ商品のアイデアを日々考えています。
プラスチックが埋蔵量に限りのある石油を原料にしていることに問題意識を持ち、
今までプラスチックでできていたものを、紙に置き換えることができないか。
その発想から、紙製のファイルやマスクケースを作りだしてきました。
脱プラ新商品が議題に上がったとき、
さっそくタピオカ屋で見た不織布の網袋を思い出しました。
あのタピオカ屋の網袋を紙製で作ることができれば、
プラスチックを原料とするレジ袋の代わりになるのではないか?と。
最終的には、
コンビニや飲食店のテイクアウトに使用していただけるようなものが作りたい!
そこで、さっそくネット上の写真を参考に
見よう見まねでイラレ上に図面を起こしました。
通称「サンプルカッター」と呼ばれる機械を使い、図面の通り、紙を切ってもらいました。
出来上がりの形自体は、タピオカ屋で見た袋そのものです。
中に弁当や水筒を入れてみます。
おそるおそる持ち上げると、地面から袋を浮かすことができました。
でも少し乱暴に、普段の買い物のような感覚で、持ち運ぼうとすると……
ビリっ! 持ち手のところからみるみる千切れ、
中身が落ち、あっちゃ~という感じに。
紙という素材の限界か?
入れるものの荷重にとうてい耐え切れませんでした。
別の素材で試すも…
壊れるときは下の画像の赤丸の部分からちぎれていきます。
紙の切り込みの入れ方が悪いのか?
類似品を事務用品の通販サイトで購入しました。
類似品は不織布で出来ています。それを参考に、イラレの図面データを修正しました。
が、やはり重さに耐えきれず失敗でした。
引っ張りに強い紙ではどうか?
ユポ紙や、表面に特別な素材を塗布した紙を検討したのですが、
価格が高い&脱プラ的な観点から非塗工紙でないと本末転倒だろう......ということになり
これも失敗でした。
そして、この紙製の網袋の挑戦は終わりました。
反省
次のことを学びました。
単純にプラスチックを紙に置き換えるのでは上手くいかないということが分かりました。
紙で強度を出そうと思うと、もっと「折り」を入れた構造が必要なのかもしれません。
そうすると、もはや袋ではなく箱になってしまう気がします。悩みは尽きません。
やはり市販の製品は、その目的に即して適切な素材(紙orプラスチック)が選ばれていると、実感しました。
最初に作った人はスゴイです。
気持ちを切り替えて、
今作っているものを形に出来るよう頑張ります!
4月にはこちらの「色づくお花」をリリース予定なので、ご期待ください……!
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